臨月(りんげつ)におけるおりものは、妊娠後期の重要な症状の一つです。妊婦さんはこの時期に多くの変化を体験することがあり、様々な色や性状のおりものが出ることがあります。この記事では「臨月 おり もの」について詳しく解説し、その特徴や変化、また注意すべき点についても触れます。

臨月のおりものの変化と特徴

臨月になると、妊婦さんの体内は出産に向けた準備を進めています。そのため、おりものにもいくつかの変化が見られます。特に、以下のような特徴が挙げられます。

  • 量の増加:臨月に入るとおりものの量が急に増えることがしばしばあります。
  • 色の変化:通常のおりものが透明や白色から、黄や茶色、またはピンク色に変わることもあります。
  • 性状の変化:おりものが粘り気のあるゼリー状になったり、水っぽくなる場合があります。
  • 臭いの変化:おりものの匂いが普段と異なる場合もあり、生臭い、甘酸っぱいなどの臭いがすることがあります。

注目のポイントは、出産が近づくにつれて「おしるし」と呼ばれる症状が見られることです。おしるしとは、粘液栓が剥がれ、膣から出てくる血液混じりのおりもののことで、出産の兆候とされています。

臨月のおりものの特徴 説明
量の増加 通常よりも多く出ることがあります。
色の変化 茶色、黄、ピンクなどの色合いが見られます。
性状の変化 粘り気のあるゼリー状や水っぽくなる。
臭いの変化 生臭い、甘酸っぱい、などの臭いが増加。

臨月の代表的なおりものの種類

1. 粘液栓(ねんいくせん)

粘液栓は、妊娠中の子宮頸管を閉じておくための役割を持っていますが、出産が近づくにつれてこの粘液栓が剥がれてきます。これが「おしるし」と呼ばれるものです。

2. 水っぽいおりもの

水っぽいおりものは、破水の可能性も示唆しています。出産直前になると、おりものが多く水分を含むことがあり、破水と誤解されることがあるため注意が必要です。

3. 茶色いおりもの

茶色いおりものは、血液が混じったものである可能性があります。特に出産の直前に見られることが多く、医師の診断が必要な場合があります。

4. ピンクのおりもの

ピンク色のおりものも、出産が近づいていることを示す兆候の一つであり、特に陣痛が始まる数日前に見られることが一般的です。

参考動画

臨月におりものが増える理由

妊娠後期におりものが増える主な理由は、体内のホルモンバランスの変化と子宮の準備です。具体的には以下のような要因が関与しています。

  • ホルモンの変化:妊娠によって分泌されるホルモン、特にプロゲステロンの影響でおりものの量が増加します。
  • 子宮の拡大:子宮の成長に伴い、子宮頸管が圧迫されるため、おりものが外に増えてくることも影響しています。

変化したおりものに注意が必要なポイント

臨月のおりものには様々な変化が見られますが、次の場合は注意が必要です。

1. 異常な臭いがする場合

おりものに異常な臭いがした場合、感染症などの可能性も考えられます。この場合は必ず医師に相談しましょう。

2. 大量のおりもの

破水の可能性がある場合は、すぐに病院を受診する必要があります。特に、急に大量の水っぽいおりものが出た場合は、自己判断をせずに医療機関へ行くべきです。

3. 血が混じったおりもの

おりものに血液が混じっている場合は、早急に受診が必要です。

注意すべきおりものの特徴 可能性
異常な臭い 感染症の可能性
大量の水っぽいおりもの 破水の可能性
血が混じったおりもの 突発的な問題の可能性

FAQ

Q1: 「おしるし」と「破水」の違いは?

A1: おしるしは粘液栓が剥がれたもので、出産の兆候を示すものです。一方、破水は羊水が漏れ出ることで、おしるしよりも多くの水分が出ます。

Q2: 臨月のおりものが多くなったらどうすればいいですか?

A2: おりものが異常な状態にあると感じた場合は、早めに医師に相談してください。特に変わった臭いや血が混じるおりものには注意が必要です。

Q3: 臨月のおりものはいつから増えますか?

A3: 臨月に入ると、妊娠37週ごろからおりものの量や色が変わることがあります。

臨月おりもの

ご自身の身体の変化に敏感に接し、適切に対処することが重要です。臨月のおりものに関する情報を確認し、不安な点があれば必ず医師に相談しましょう。

投稿者 高橋 由紀