臨月に入ると、多くの妊婦が「臨月 貧血」に苦しむことがあります。妊娠後期は、体の変化とともにさまざまな症状が現れ、特に貧血は注意が必要です。この記事では、妊娠後期や臨月における貧血の症状、原因、対策について詳しく解説します。
臨月の妊婦が遭遇する主な貧血の症状
妊娠中は体内の血液量が増加しますが、鉄分の不足により貧血が引き起こされることがあります。妊娠後期、特に臨月に多く見られる貧血の症状には以下のようなものがあります。
- 疲れやすさ
- 動悸や息切れ
- 顔色が悪い
- 頭痛
- めまいや立ちくらみ
特に「妊娠後期 だるい 動け ない」と感じる方が多いため、これらの症状に注意が必要です。
妊娠後期の貧血:数値で見る実態
臨月で貧血を経験する妊婦は約20%とされ、以下は貧血の基準と実態を示すデータです。
妊娠週数 | ヘモグロビン基準値 | 貧血の有無 |
---|---|---|
28週 | 11.0 g/dL以上 | 正常 |
32週 | 10.5 g/dL以上 | 軽度貧血 |
36週 | 10.0 g/dL以上 | 中等度貧血 |
臨月 | 11.0 g/dL以上 | 貧血 |
この表からも、臨月に近づくにつれ貧血のリスクが増加することが分かります。
貧血の原因
妊娠中に貧血が起こる理由は多岐にわたりますが、主な原因は以下の通りです。
1. 鉄分の不足
妊娠前に比べ、妊娠中は母体と胎児に必要な鉄分が増加します。これに対して十分な鉄分の摂取がないと、貧血を引き起こすことがあります。
2. 血液量の増加
妊娠中は血液量が約50%増加しますが、赤血球数の増加ペースが追いつかず、相対的に貧血が進行することがあります。
3. 栄養素の不足
鉄分だけでなく、葉酸やビタミンB12などの栄養素も貧血の原因となり得ます。これらを適切に摂取することが必要です。
4. 出血
妊娠後期には出産の準備が進むため、出血のリスクも増加します。これに伴った鉄分の損失も貧血を引き起こす可能性があります。
妊娠中の貧血対策:食事の工夫
貧血を予防・改善するための食事は非常に重要です。以下の食材を積極的に摂取することが勧められます。
- 赤身の肉:牛肉などは鉄分が豊富です。
- 魚介類:サバやイワシは鉄分だけでなく、オメガ3脂肪酸も含まれます。
- 豆類:納豆や黒豆で植物性の鉄分が摂取できます。
- 葉物野菜:ほうれん草や小松菜には鉄分や葉酸が豊富です。
- 果物:オレンジやキウイはビタミンCを多く含み、鉄の吸収を助けます。
鉄分摂取推奨量
妊娠中の女性は1日約27mgの鉄分を摂取することが推奨されています。この量を目標に食事を見直しましょう。
妊娠後期の貧血に関するFAQ
Q: 臨月に貧血になった場合、赤ちゃんに影響はありますか?
A: 強い貧血が続くと、赤ちゃんに十分な酸素や栄養が供給されず、成長に影響を与える恐れがあります。定期的な健診で状態を確認しましょう。
Q: 妊娠後期の貧血、どのくらいで改善しますか?
A: 鉄分の摂取を見直し、適切な食事を心がけることで、数週間で改善が見込まれます。ただし、個々の体質にも依存しますので、医師の指導を仰いでください。
Q: 鉄分を補うサプリメントは必要?
A: 食事からの摂取が理想ですが、必要に応じてサプリメントを利用するのも一つの方法です。ただし、必ず医師に相談してください。
【参考文献】
妊婦の貧血症状は?妊娠後期や臨月はなりやすいの?妊娠中の対策は? – こそだてハック
妊娠中の貧血は、母体と赤ちゃんにとってリスクが伴うため、適切な対策を講じることが重要です。体調を崩さないよう、健康的な生活を心掛けましょう。