後期つわりは妊娠8〜9ヶ月頃(妊娠32〜35週)から見られる症状のことで、多くの妊婦が経験することがあります。初期のつわりを乗り越えたと思ったら、再び胸焼けや吐き気を感じることがあり、これを「後期つわり」と呼びます。この症状は何が原因で、どのように対策すれば良いのでしょうか?
後期つわりの症状
後期つわりでは、主に以下のような症状が現れます。
- 吐き気や嘔吐
- 胸やけ
- 胃もたれ
- げっぷや嗳気
- 食欲不振
- 胃酸の逆流
特に妊娠後期は、子宮が大きくなるとともに胃への圧迫が強くなり、これが原因となりやすいです。
各症状の詳細
症状 | 説明 |
---|---|
吐き気・嘔吐 | 特に食後に強く感じることが多い。 |
胸やけ | 食事中や食後に感じやすく、酸っぱい液体が口に上がってくることも。 |
胃もたれ | 食べ過ぎや飲み過ぎ、または普段と違う食事によって引き起こされることがある。 |
げっぷ・嗳気 | 胃の中の空気が逆流することで不快感が生じる。 |
いつから始まる?
後期つわりは通常、妊娠32週目から35週目にかけて現れますが、妊娠の進行に伴い、7ヶ月頃から始まることもあります。多くの場合、妊娠37週あたりで症状が緩和されることが多いですが、妊婦さんによっては症状が長引くこともあります。
後期つわりの原因
後期つわりの原因はさまざまですが、以下の要因が考えられます。
- ホルモンの変化: 妊娠中はホルモンバランスが大きく変わり、これが吐き気などの症状に関与しています。
- 胃への圧迫: 胎児が大きくなるにつれて子宮が膨張し、胃を圧迫するためです。
- 消化不良: 妊娠中の身体の変化により、消化機能が低下しやすくなります。
参考動画
後期つわりの対策法
後期つわりの症状を軽減するためには、以下の対策が有効です。
食事の工夫
- 小分けにして食べる: 一度にたくさん食べず、少量ずつ何度も摂ることで、胃への負担を減らすことができます。
- 消化の良い食事を心がける: おかゆやうどん、スープなど、消化が良くて胃に優しい食事を選びましょう。
- 酸味のある食品: 一部の妊婦さんは、酸っぱいものを食べることで気持ちが楽になることもあります(例:レモン水)。
生活習慣の改善
- 十分な水分摂取: 水分をこまめに摂ることで、脱水を防ぐことができます。
- 食後は少し体を休める: 食後30分程度、横になったりリラックスしたりすることで、胃にかかる負担を減らします。
医療機関の利用
特に症状がひどい場合や、日常生活に支障をきたす場合は、産婦人科に相談しましょう。医師は適切なアドバイスや必要に応じて薬の処方を行ってくれます。
FAQ
Q1: 後期つわりの症状はいつまで続きますか?
A1: 後期つわりの症状は個人差がありますが、妊娠37週頃から38週頃には軽減することが一般的です。ただし、個々の妊婦さんの体調や状況によって異なる場合があります。
Q2: 食べられるものはありますか?
A2: 小腹が空いた時には、オートミール、ヨーグルト、バナナなど、消化が良く栄養価の高い食品を選ぶと良いでしょう。逆に脂っこいものや甘いものは避ける方が無難です。
Q3: 妊娠中の逆流性食道炎はどう対処すればよいですか?
A3: 食事の内容や頻度を工夫することが重要です。また、医師に相談して適切な対策を講じることもおすすめします。
妊娠は嬉しい出来事である一方、身体的な不調が伴うことも多く、その中でも後期つわりは特に妊婦にとって悩ましい問題です。正しい対策法を学び、快適な妊娠ライフを送るための参考にしてください。
詳細な情報は、こちらのリンクを参考にしてみてください: 産婦人科医監修の後期つわりに関する記事。